「利食い千人力」は本当に正しいのか?14連敗を経験した僕のFX哲学

「利食い千人力」は本当に正しいのか?14連敗を経験した僕のFX哲学

投資の世界には、数多くの格言があります。

「頭と尻尾はくれてやれ」「休むも相場」「損小利大」。

どれも納得できるものばかりです。

ところが、僕にはどうしても腑に落ちない格言がありました。

それが「利食い千人力」です。

今回は、この格言への疑問から、僕自身のトレード経験や資金管理、そして相場との向き合い方についてチャッピーと話してみました。

利食い千人力に納得できない理由

チャッピー
チャッピー

「利食い千人力」という格言があります。利益が出たら確定することも大切、という意味ですね。


これだけは腑に落ちないんですよ。

だって、一旦リスクを払って、一方向に賭けたわけですよね。

自分なりのリスクリワードがあって、目指したい利益があるはずです。

なのに「今のこの1勝」を大事にしすぎるのはナンセンスだと思います。

ヒデさん
ヒデさん

チャッピー
チャッピー

小さな利益を確定することが、必ずしも良いトレードとは限らないわけですね。


そうなんです。

そんな気持ちでトレードしていたら、毎回チキン利食いするトレーダーになってしまいます。

もちろん早めの利確が有効な手法もあるでしょう。

でも、僕のメソッドは違うんです。

ヒデさん
ヒデさん

僕は利確幅を決めていない

チャッピー
チャッピー

では、ヒデさんはどうやって利益を確定しているんですか?


僕は利確幅を決めていません。

その代わり、トレーリングストップを使っています。

しかも、普通の人なら利確しそうな価格より、もっと上まで伸びてからトレーリングを開始します。

ヒデさん
ヒデさん

チャッピー
チャッピー

ということは、含み益が出ていても損切りになることがありますよね?


ありますよ!

まあまあな利益が出ていたのに、反転して損切り。

めちゃくちゃ悔しいですよ(笑)

でも、それが僕のメソッドなので諦めます。

ヒデさん
ヒデさん

僕のトレードでは、利益の大部分を大きな利確が生み出しています。

小さな利益を何度も積み上げるより、大きな値動きが来た時にしっかり取る。

その代償として、含み益を失うことも受け入れています。

利益を伸ばすことも、早めに確定することも、すべて諸刃の剣なのです。

1回の勝ちより、1ヶ月、1年の利益

チャッピー
チャッピー

それでも途中で利確したくなりませんか?


もちろん、なりますよ。

でも、バックテストとフォワードテストで、1ヶ月、1年という単位では大きな利益が出ることを確認しています。

だから、目先の利益よりメソッドを優先します。

ここで勝手に利確したら、検証した手法とは別物になってしまいますからね。

ヒデさん
ヒデさん

僕はFXをギャンブルの一種だと考えています。

ただし、何も考えずに賭けるギャンブルではありません。

過去のデータから有利だと思われる条件を探し、資金管理を組み合わせて勝負します。

当然、未来は分かりません。

だからこそ、1回の結果に振り回されず、検証したルールを守ることが重要だと思っています。

勝率40%の手法で14連敗!

チャッピー
チャッピー

実際に、ルールを守るのが苦しかった経験はありますか?


あります。14連敗です。

勝率40%、負け率60%の手法でした。

バックテストでは最大13連敗を確認していたんです。

ところがリアルトレードでは14連敗してしまいました。

ヒデさん
ヒデさん

チャッピー
チャッピー

14連敗ですか! かなり厳しいですね。


14回連続で負ける確率は、単純計算で約0.078%です。

確率論はそれなりに理解しているつもりでしたが、さすがに弱気になりました。

しかも相対ドローダウンは65%くらいだったと思います。

もう、めちゃくちゃ悲観的でしたね。

ヒデさん
ヒデさん

ここで少し補足します。

負け率60%の場合、特定の14回がすべて負ける確率は、

0.6の14乗=約0.078%

です。

ただし、これは一定の14回についての計算です。何百回、何千回と取引すれば、どこかで14連敗する確率はもっと高くなります。

バックテストで13連敗までしかなかったからといって、14連敗しない保証はありません。

僕はそれをリアルトレードで思い知らされました。

15回目でようやく勝利

チャッピー
チャッピー

そこまで負けて、手法をやめようとは思いませんでしたか?


弱気にはなりましたよ。

でも、継続しました。

そして15回目でやっと勝てました。

その後、資金も復活したんです。

ヒデさん
ヒデさん

チャッピー
チャッピー

その経験から何を学びましたか?


自分の手法を信じて突っ込むだけです。

ただし、信じる根拠は必要です。

バックテストやフォワードテストで確認した実績があるからこそ、続けられたんだと思います。

ヒデさん
ヒデさん

もっとも、これは「どんなに負けても続けるべき」という話ではありません。

過去に利益が出ていた手法でも、相場環境が変われば通用しなくなる可能性があります。

そして65%ものドローダウンは、資金管理の面でも非常に厳しい数字です。

実際に復活できたから良かったものの、さらに損失が拡大していた可能性もありました。

メンタルよりルールを優先する

チャッピー
チャッピー

ヒデさんはルールを守ることを大切にしていますよね。


はい。私生活でも注意しています。

例えば車の運転。

信号無視は絶対にしませんし、一旦停止も必ず守ります。

決められたルールを守るという意識は、普段の生活でも大切にしています。

ヒデさん
ヒデさん

チャッピー
チャッピー

トレードだけ特別というわけではないんですね。


そうですね。

FXでは感情でルールを変えると、何のためにバックテストをしたのか分からなくなります。

悔しくても、怖くても、決めたことは守る。

ただし、手法そのものが通用しなくなった可能性があれば、そこは検証し直す必要があります。

ヒデさん
ヒデさん

資金管理は固定比率の複利運用

チャッピー
チャッピー

勝ちが続くとロットを増やしたくなりませんか?


僕は資金率固定の複利運用なので、感情で無茶なロットアップはしません。

資金が増えればロットも増え、減ればロットも減る。

あらかじめ決めたルールに従います。

ヒデさん
ヒデさん

チャッピー
チャッピー

将来的にも同じ資金率で運用する予定ですか?


いいえ。

今は7.5%で、かなりキツめの運用です。

でも、資金が大きくなったら段階的に下げるつもりです。

最終的には2%以内にしたいですね。

ヒデさん
ヒデさん

資金が少ない時期と、大きな資産を築いた後では、取るべきリスクも変わると思っています。

ただし、固定比率で運用していても、大きなドローダウンは発生します。

資金率を決めているから安全というわけではありません。

僕自身、過去の大きな連敗から、その怖さは十分に経験しています。

大きく勝ったのは、僕が凄いからではない

チャッピー
チャッピー

では、トレードで大きく勝った時はどんな気持ちになりますか?


相場が良かったなぁ、と思います。

本当にそう思うんですよ。

昔なら「強いメソッドを使っている俺の勝ちだ!」と思ったかもしれません。

でも、今は違います。

ヒデさん
ヒデさん

チャッピー
チャッピー

なぜ考え方が変わったのでしょう?


だって、相場が来てくれないと結局勝てないんです。

どんなに良いEAを作っても、どんなにバックテストの成績が良くても、その手法に合った相場が来なければ勝てません。

自分の実力だけで勝っているわけではないんですよね。

ヒデさん
ヒデさん

僕はこれまで、何度もEAを作ってきました。

素晴らしいバックテスト結果が出て、「これはイケる!」と思ったこともあります。

でも、相場が変われば通用しなくなることもある。

かつて大きく稼いだメソッドが、その後の相場では大きく負けることも経験しました。

だからこそ、今は勝った時ほど相場環境の良さを感じます。

勝てるメソッドを持っていることと、そのメソッドが勝てる相場であることは、別の話なのです。

最後に:僕にとっての「利食い千人力」

今回の話は、たった一つの投資格言から始まりました。

「利食い千人力」。

この格言が間違っているとは思いません。

利益を確定して初めて、その利益が確保されるという考え方には意味があります。

ただ、僕のメソッドでは、早い利確が必ずしも正解ではないのです。

含み益が消えて損切りになっても、ルール通りなら仕方がない。

14連敗しても、検証した期待値がまだ有効なのかを考えながら判断する。

大きく勝っても、自分の腕を過信しない。

結局、僕が大切にしているのは、目の前の1勝ではなく、長い期間で資金を増やせるかどうかです。

そして、もう一つ。

どんなに優れたメソッドでも、相場が味方してくれなければ勝てない。

これが、今の僕のFXに対する考え方です。

これからも相場に合わせて検証を続けながら、自分のメソッドと向き合っていこうと思います。