スマホ版MT4とMT5を比較|実際に使いやすいのはどっち?

FXではパソコンでMT4・MT5を使っている人が多いと思いますが、スマートフォンからチャートを確認したり、実際に注文したりする機会もかなりあります。

私自身、スマホからエントリーすることがあります。

そこで今回は、スマホ版MT4とMT5の違いについて、特に「実際にトレードするときの使いやすさ」という視点から比較してみます。

結論から言うと、現在のスマホ版については、私はMT5の方がかなり使いやすいと感じています。

MT4とMT5は見た目こそ似ている

スマホ版MT4とMT5を開いてみると、基本的な画面構成はかなり似ています。

気配値、チャート、トレード、履歴といった基本的な項目があり、

・チャートを見る
・インジケーターを表示する
・成行注文を出す
・指値、逆指値注文を出す
・保有ポジションを確認する
・決済する

といった基本的なFX取引は、どちらでも可能です。

そのため、一見すると「MT4でもMT5でも大して変わらない」と感じるかもしれません。

しかし、実際にスマホでチャートを見ながらトレードしてみると、細かいところでMT5の進化を感じます。

大きな違い① MT5はスマホで平均足を表示できる

私が特に大きいと感じる違いが**平均足(Heikin Ashi)**です。

MT5のiPhone/iPad版では、2025年のアップデートによって平均足が正式にチャートタイプとして追加されました。

現在は、

・バーチャート
・ローソク足
・ラインチャート
・平均足

を切り替えて表示できます。

一方、スマホ版MT4の標準チャートは、

・バーチャート
・ローソク足
・ラインチャート

の3種類です。

つまり、スマホだけで平均足を見ながらトレードしたい場合はMT5の方が圧倒的に便利です。

平均足は通常のローソク足より値動きの方向性を視覚的に判断しやすいため、スマホのような小さな画面との相性も良いと思います。

上昇が続いているのか、下降が続いているのかをパッと確認したい場合には便利です。

ただし、平均足は実際のOHLCをそのまま表示しているわけではなく、計算された価格による合成されたローソク足です。

そのため、実際の現在価格や細かな値動きを確認するときは、通常のローソク足と使い分ける必要があります。

大きな違い② MT5はチャート上のラインを指で動かして注文できる

スマホで実際にトレードするとき、個人的にかなり便利だと思うのがこの機能です。

MT5では、チャート上に表示された注文レベルを指で上下にドラッグして価格を調整できます。

例えば指値注文を出す場合、

「この辺まで下がったら買いたい」

と思った場所まで、チャート上の注文ラインを指で動かして設定できます。

数字だけを見ながら価格を入力するよりも直感的です。

さらに、SL(ストップロス)やTP(テイクプロフィット)についても、チャート上のラインを指で動かして調整できます。

例えば買いポジションを持った後、

「この安値の少し下に損切りを置こう」

「この高値付近を利確ポイントにしよう」

という操作を、実際のチャートを見ながら行えます。

これはスマホとの相性が非常に良い機能です。

大きな違い③ チャート上の2点を指定してポイントとバー本数を確認できる

スマホ版MT5には、チャート上の値幅や時間的な距離を簡単に確認できる便利な機能があります。

チャート上でカーソル(十字線)を表示し、2点を指定することで、2点間のポイント数とバー(ローソク足)の本数を確認できます。

例えば、

「この安値から現在価格まで、どのくらい上昇したのか?」

「ここからここまで何本のローソク足を使って動いたのか?」

といったことを、スマホのチャート上ですぐに確認できます。

特にポイント数を簡単に測れるのは便利です。

GOLDなどをトレードしていると、

「直近の高値からどれくらい下落したのか」

「この上昇で何ポイント動いたのか」

「損切り位置までどのくらい距離があるのか」

といった値幅を確認したい場面がよくあります。

パソコンを開かなくても、スマホだけでチャート上の値幅を確認できるため、外出先で相場を見る場合にも役立ちます。

また、バー本数も同時に表示されるので、単純な値幅だけではなく、その値動きにどのくらいのローソク足を使ったのかも確認できます。

例えば同じ10ドルの上昇でも、数本のローソク足で一気に上昇した場合と、何十本も使ってゆっくり上昇した場合では、チャートから受ける印象はかなり違います。

値幅とバー本数を同時に確認できるのは、実際にチャート分析をすると意外と便利な機能です。

大きな違い④ ローソク足が確定するまでのカウントダウンを表示できる

もう一つ、スマホ版MT5で便利なのが現在のローソク足が確定するまでのカウントダウン表示です。

例えば1分足であれば、現在形成されているローソク足があと何秒で確定するのかを確認できます。

5分足なら次の5分足へ切り替わるまで、1時間足なら次の1時間足へ切り替わるまでの残り時間を確認できます。

短期トレードでは、これはかなり便利です。

特に1分足や5分足を見ながらエントリータイミングを判断していると、

「このローソク足が確定してから入りたい」

「あと何秒で次の足になるのか?」

という場面があります。

時計を見ながら自分で計算しなくても、チャート上で残り時間を確認できるため、スマホでの短期トレードがしやすくなります。

ローソク足は形成途中と確定後では形が大きく変わることがあります。

一時的に大きな陽線になっていても、足が確定する直前に価格が戻り、最終的には長い上ヒゲになることもあります。

そのため、ローソク足の「確定」を意識してトレードする人にとって、カウントダウン表示は非常に実用的な機能です。

スマホ版MT5はチャート分析機能もかなり充実している

こうして比較すると、現在のスマホ版MT5は単に「スマホから注文できるアプリ」というだけではありません。

・平均足を表示できる
・注文ラインを指で動かせる
・SL、TPをチャート上で調整できる
・ポイント数を測定できる
・バー本数を確認できる
・ローソク足確定までの時間をカウントダウンできる

など、スマホだけでもかなりのチャート分析と注文操作ができるようになっています。

昔は「細かいチャート分析はパソコン、スマホは価格確認と簡単な注文」という使い分けのイメージが強かったと思います。

しかし現在のMT5は、スマホだけでもかなり本格的に相場を見られるようになっています。

特に短期の裁量トレードでは、値幅・ローソク足の本数・足が確定するまでの時間をスマホだけで素早く確認できるのは大きなメリットだと思います。

SL・TPを動かすと損益金額まで確認できる

さらにMT5では、SLやTPのラインを動かしているときに、ポイントだけではなく想定される損益を金額でも確認できます。

例えば、

「この位置まで損切りを広げたら、いくらの損失になるのか?」

ということを確認しながら調整できます。

スマホトレードでは画面が小さいため、価格差から損失額を頭の中で計算するより、視覚的に確認できる方が便利です。

特にGOLDなど値動きが大きい銘柄では、この機能は使いやすいと感じます。

MT5は時間足の種類も多い

チャート分析についてもMT5の方が充実しています。

スマホ版MT4の時間足は9種類です。

M1、M5、M15、M30、H1、H4、D1、W1、MN

これに対してMT5では、M2、M3、M4、M6、M10、M12、H2、H3、H6などを含め、より多くの時間足を利用できます。

一般的なトレードならMT4の9種類でも困らないと思います。

しかし、

「1分足では細かすぎるけれど5分足では遅い」

という場合に3分足を使うなど、MT5の方がチャート分析の自由度があります。

MT4にもメリットはある

ここまで見るとMT5の圧勝に見えますが、MT4にもメリットはあります。

最大のメリットは、長年使われてきたことによる普及率の高さです。

MT4に慣れている人であれば、わざわざMT5へ移行する必要性を感じない場合もあります。

また、パソコン版ではMT4専用のEAやインジケーターなど、過去に作られた資産が非常に多くあります。

「長年MT4を使っていて、今の環境で困っていない」

という人なら、無理に変更する必要はないでしょう。

ただしスマホ中心ならMT5の方が使いやすい

一方、これからFXを始める人や、スマートフォンから頻繁にチャートを確認・注文する人であれば、個人的にはMT5をおすすめします。

特に、

・スマホで平均足を使える
・チャートから視覚的に注文できる
・SL、TPをチャート上で動かせる
・SL、TP変更時に想定損益を確認できる
・時間足の種類が多い

といった違いは、実際にスマホでトレードすると便利さを感じます。

MT4は「スマホでもパソコン版の取引機能を使える」という印象が強いのに対して、現在のMT5はスマホそのものをトレード端末として使いやすくする方向に進化しているように感じます。

私は「スマホでエントリー→その後はEAで管理」という使い方

私の場合、スマートフォンで相場を確認して、自分でエントリーすることがあります。

ただし、エントリーした後までずっとスマートフォンを見続けるのは大変です。

そこで、

相場判断・エントリーは自分で行い、その後の決済管理はEAに任せる

という方法を使っています。

スマートフォンのMT5から裁量でエントリーしたポジションを、パソコン側で稼働させている決済管理EA「CloseMan EA」で監視します。

例えば、

・損切り
・利確
・建値決済
・トレーリングストップ
・時間決済

などをあらかじめ設定しておけば、エントリー後にずっとチャートを見続ける必要がありません。

MT5のスマホアプリはチャートを見ながら直感的にエントリーしやすくなっています。

そこにEAによる自動決済管理を組み合わせることで、

「エントリーは裁量、決済管理は自動」

という使い方ができます。

スマホから裁量エントリーした後の決済管理を自動化したい方は、CloseMan EAの詳しい機能についてこちらで紹介しています。

→ CloseMan EA|スマホでエントリーした後の決済管理を自動化

結論:これからスマホで使うならMT5がおすすめ

MT4とMT5は基本的なFX取引という意味では、どちらでも十分に利用できます。

しかし、スマホでの使いやすさまで考えると、現在はMT5の方が一歩先に進んでいると感じます。

特に私が大きいと思うのは、

「平均足をスマホで見られること」と「注文ラインやSL・TPを指で直接動かせること」

です。

スマートフォンはパソコンと違い、細かな数値を入力するよりも、画面を直接触って操作できる方が圧倒的に使いやすい端末です。

その特徴をうまく活かしているのが現在のMT5だと思います。

これからFXを始める人がMT4とMT5のどちらにするか迷っているのであれば、特別な理由がない限り、私はMT5を選んでおけば良いと思います。

→ CloseMan EA|スマホでエントリーした後の決済管理を自動化