先日届いた本「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」を読みました。
やはり凄くためになりました。
本当に面白かったですね。
この本の著者は、CIS(しす)という名で個人投資家をされていて、株の世界ではBNFさんと同じく超有名な投資家です。
ですが、Amazonレビューでは、やはりというか辛辣なものもありました。
そういうレビューは投資を深くしている方だと思います。
そこには、その人の考え方の違いがあり不評に繋がるんですね。
僕は、自分と重ね合わせた場合、共通する部分が多かったので凄く楽しめました。
CISさん、BNFさん、卍さんに共通するものは、「最初から天才ではない」「大きな損もしたことがある」ことなどがあると思います。
CISさんは最初はボロ負け。卍さんも最初は全く勝てなかった。BNFさんは最初は良かったが、もちろん億単位の負けが何度もあった。
そんなことは凄く当然のことなんだけど、卍さんの「馬券裁判」やCISさんの「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」を読めばそのエピソードが書かれています。
その失敗談こそが僕たちの勉強になるものだし、その失敗を克服する為に取った行動を学ぶことこそ、この本を読む価値があると思います。
下に、ヒデさんがこの本を読んでもっとも共感できた部分の引用を載せておきます。
5P 株の勝ち方について書かれた本は基本的に役に立たない。
活字になって多くの人の目に触れた瞬間に、その手法は優位性を失ってしまうから。6P ロジックを最優先する考え方に強いシンパシーを感じていた。
16P 確率論、統計学の定理に「大数の法則」というものがある。
「回数が増えれば、現実値は理論値に近づいていく」というもの。23P 重要なのは勝率ではなく、そう考えられるかどうかが株で勝つための鍵となる。
~日々の勝敗に意味はない。36P リスクに見合う以上のリターンが見込めるときだけ勝負する。
57P マスメディアに載ったネタを追いかけるのではスピードが遅すぎるし、多数の人が知っている知識で他人を出し抜けるはずがない。
69P 誰でも知っている情報では安定的に勝てない。
179P 相場にハマる人は、最初に大きく儲かった人だという。
180P 初めてやったときに負けたとしても、面白いものは面白いと思って続けるタイプだから。
P187 僕は昔から数学的な見地にしか興味がなかった。運の話をする人を否定する気はないけれど、自分はそこに興味を持てなかった。
上の色付きの文字は、このサイトで前から強く主張していることと同じことです。
・メソッドが広く流通して飽和した時、そのメソッドは既に攻略法ではない。
・ロジックが全てを決める。
・隠された大数の法則を探す。
・今日の勝負の勝ちに拘る必要はない。むしろ何連敗しようとも関係ない。
・過小評価理論に基づいて勝負する。
・数学的に攻略する。
ある意味、明確なメソッドは書かれていないが、この本に書かれていることを理解すれば負けない投資ができると思います。